乳児連れの引っ越しは、産後で体調がすぐれないママの悩みですね。
知人のEさんの場合は、3ヶ月の赤ちゃんを連れて引っ越しでした。
片付けのやる気も起きないし、授乳やおむつ替えなどのお世話も頻繁で、全然終わらない荷造りを目の前に愕然としたそうです。
Eさんは一体、どうやって乗り越えたのでしょうか?
今回は、Eさんの経験を踏まえながら乳児連れで引っ越しの荷造りをする際におさえておきたい方法を紹介します。
荷造りは「作業部屋」で行う
まだ抵抗力が弱い赤ちゃんがいる家では、荷造り時に舞い上がるホコリなどで赤ちゃんの健康を害さないよう、気をつけなければなりません。
とくにEさんのお子さんは新生児期からくしゃみが多く、普段からハウスダストにはとくに気を遣っていました。
そのため、荷造りで舞い上がったホコリを吸い込んでしまわないか、心配でなかなか作業が進まなかったんだそうです。
そこでEさんは、作業部屋と赤ちゃんスペースを完全に分けました。
Eさんの旧居は2LDKのアパートだったので、一室を「荷造り作業部屋」として、梱包資材などを常備、梱包した荷物もそこに積んでいきました。
そうすることで、赤ちゃんの目の前でハウスダストを舞い上がらせることなく作業できます。
さらに、家のあちこちに段ボールを広げることがないので、荷造りを進めながらも当面の生活スペースは荒らすことなく確保でき、ストレスが減ったそうです。
デメリットとしては、荷造りするものをそこまで持っていかなければいけないということでした。
でも、重たいものは旦那さんがお休みの日にお願いしたり、持ち運べないほど大きなものは、そもそも段ボールには梱包しないなどで乗り切れたようです。
鍵付きの部屋を作業部屋にすれば、小さい子のいたずら防止にもなりますね!
梱包はなるべく省略する
荷造りといえば段ボールに詰めていくことを思い浮かべがちですよね。
家にある物をつかったり、衣類などは普段使用している衣装ケースごと運ぶことも考えてみましょう。
また、梱包に気を遣うお皿などの割れ物は、引越し業者の専用ボックスを活用しましょう。
ひとつひとつ新聞紙で包んで…なんてことをせずに済むので、大幅に準備がラクになります。
【参考】【まとめ】品目別、引っ越しの時にダンボールを使わない荷造りの方法
とにかく中断することが多い赤ちゃん連れの梱包作業は、省略できるところは省略して、その分の時間を赤ちゃんのお世話や産後の体力回復に回すべし!です!
引っ越しがラクになる!おすすめプチアイディア!
荷造りの時短も大切ですが、新居での荷ほどきも、もちろん時短が嬉しいですよね。
そんな時におすすめの動画をひとつご紹介します。
どれも「確かに!」となったんですが、とくに「お皿にラップ」は目からウロコでした!
ちなみにEさんが荷ほどき後まずやったのが、ひたすらお皿を洗いまくることだったそうです。
新居には食洗機がついていたとはいえ、これが結構手間なんですよね!
食洗機のないおうちへの引っ越しだったら、と考えると…恐ろしいですね。
とにかく断捨離!ものを減らして引っ越しをラクに
荷造りをしながら、Eさんが一番心掛けたのはものを減らすことです。
当たり前のように思えますが、産後はなにかと赤ちゃんグッズが必要になるので、どうしてもものが増えがちです。
それでも、不必要に新しいものは買わない、古くなったものはこれを機に捨てるなどして、少しでも荷物を減らしたそうです。
また、売れるものはメルカリで売ったりするのがおすすめです。
【参考】不用品はメルカリに出品!引っ越し費用の足しにする方法
ものが減る上に、引っ越し費用や、今後の育児費用にも当てられますよね。
Eさんは、産前に買ったけど、お子さんが嫌がって使わなかったものなどを早々に売って足しにしたそうです。
せっかく「ほぼ新品」の状態なら、知り合いにタダで譲るより、見知らぬ子育てママに売った方がお互いWIN-WIN!…ということもありますよ!
子どもを預けて一気に作業!
いろいろ時短テクを駆使しても、進まない時ってありますよね。
そんな時は、地域の預かり保育を利用するのもいいでしょう。
赤ちゃんに気を遣いながらちょっとずつやるよりも、思い切って預けたほうが早く終わることもありますよ。
もちろん、両親など頼れる人が近くにいればそれが良いと思いますが、預かり保育も1時間数百円で預かってくれたりするので、調べてみる価値はあります。
引っ越しで利用するかどうかは置いておいても、制度として知っておくと、なにかと役に立ちますよ。
ワンオペで自分が体調不良の時など、数時間でも預かってもらって体力回復…なんてこともできちゃいます。
ただし、預かり保育は地域によって対応月齢や条件、金額などが違ったりしますので、事前に居住地域のHPなどで調べておきましょう。
役所に直接問い合わせてみても良いと思います。
ちなみに横浜市では市内居住者に限り、生後57日以降就学前までの乳幼児の一時預かりをしてくれます。
もちろん事前申請が必要ですので、余裕を持って準備をしておきましょう。
Eさんの在住していた地域では生後4ヶ月から預かり可能でしたが、残念ながら当時お子さんはまだ生後3ヶ月でした。
お互いの両親も近くにおらず、さらに感染症に気を使う時期だったため、なんとか自宅でお子さんの様子をみながら作業を進めたそうです。
常に使う「お世話セット」は旅行カバンにまとめる
いよいよ引っ越しの数日前となっても、赤ちゃんのお世話はかわらず毎日続きます。
おむつや肌着、調乳セットなどなど…当然、引っ越し前日も、当日も、すぐ使うものばかりですよね。
そして赤ちゃん用品は大人のもので代用できないものが多いため、必要な時に手元にないと本当に困ります!!
そういった「お世話セット」は、段ボールに梱包せずに旅行カバンにまとめましょう。
他の段ボールと混ざらず、「あれ、おしりふきどこやったっけ!?」なんて事態を防ぐことができます。
お風呂セットも忘れずに
また、意外と忘れがちなのが赤ちゃんのお風呂セットです。
こちらも、荷物の中で迷子になって、探しているうちに入浴時間がズレ、ぐずって大泣き、睡眠時間も遅くなってしまった…なんてことにならないよう、すぐ使えるように他の荷物とは別にしておきましょう。
Eさんは、お風呂セットを「洗面・脱衣室」の段ボールに詰めたので、他のすぐ使わないグッズも取り出す羽目になり、赤ちゃんの入浴前に少しバタバタしてしまったそうですよ。
新居の片付け前に、赤ちゃんのスペースを確保!
いよいよ当日、新居へ到着したらまず赤ちゃんのスペースを確保しましょう。
おすすめは、ハイローラックもしくはベビーベッドを1番に設置することです。
新居への移動で疲れた赤ちゃんを、まず休ませてあげたいですよね。
また、ママやパパも、新居に着いたらすぐに業者さんへの運び込みの指示や、荷ほどきなど、やることがたくさんあります。
ハイローラックならベルトの着用、ベビーベッドなら柵をあげておくなどして安全を確保すれば、手が離せますね。
Eさんは、ハイローラックにお子さんをのせて作業場所にゴロゴロと移動させました。
常に顔を確認しながら荷ほどきや片付けの作業を進められたので、ママもお子さんも安心でき、作業が捗ったそうですよ。
まとめ
乳児連れで引っ越しの荷造りをする際におさえておきたいポイントは、
・赤ちゃんが過ごす部屋と梱包作業部屋をわける
・梱包の手間を減らす
・断捨離してものを減らす
・一時的に子どもを預けて一気に終わらす
・お世話セットは旅行カバンにまとめる
・新居に着いたら片付け前に赤ちゃんスペースを確保
これらをおさえておけば、大変な片付けがきっとサクサク進んで、新居でも気持ちよく赤ちゃんと過ごせますよ!
産後のボロボロの体で引っ越し準備は本当に大変ですが、無理せず体調を回復させながら、片付けを乗り越えましょう!