引っ越しの際に、仏壇をどうしようか悩みますよね。
仏壇をどのように運ぶのか、部屋のどこに置くか、というのは悩みの種になります。
私の友人のKさんも、仏間のない新居のどこに置くか、どのように仏具を飾るか、たくさん悩んだそうです。
引っ越しは仏壇との関係性を考えなおす良いチャンスになります。
新居のどこに仏壇を運ぶのか、どのような儀式が必要なのか、また、友人のKさんはどのように仏壇と向き合っていくのか、お話を聞いてみたいと思います。
仏壇を新居に運ぶ
新居に仏壇を移動させるには、いくつか準備が必要となります。
魂抜き(閉眼供養)
仏壇と一緒に引っ越す時には、仏壇を動かす前に魂抜きをして、新居では魂入れをします。
魂抜きってなに?と思われるかもしれませんね。
昔から、魂が宿った仏壇は動かさない方が良い、と言われているので、お坊さんにお経をあげてもらって、お祀りしている魂を抜くことです。
仏壇の移動が終わった新居では、魂入れをして仏様に戻ってきてもらいます。
一方で、魂抜きは仏壇を処分するときにする、と考えていて、引っ越し前は仏壇に手を合わせて、報告をすると仏様に伝わると考えている人もいます。
どのようにするか迷った場合は、菩提寺といわれる先祖代々のお墓があるお寺に相談すると良いですよ。
友人のKさんが相談した菩提寺では、仏様を想う気持ちはどの宗派でも変わらないので、どちらを選んでも良いと言われたそうです。
写真を撮る
仏具を梱包する前に、仏壇全体の写真を撮ります。
友人のKさんは、新居で仏壇を飾ろうと思った時に、毎日手を合わせて見ているはずなのに、どこに何を置くのか覚えていなかったそうです。
元の形に戻すまで大変だったと教えてくれました。
たくさんの仏具をすぐに元の形にもどせるように、しっかりと写真に残しておくと良いんですね。
仏壇を運べるかどうか確認する
引っ越しの見積もりをとる時に、仏壇があることをしっかり伝えておくと良いですよ。
仏壇を他の家具と一緒に運んでくれる引っ越し業者もあれば、仏壇は専門の業者にお願いしてほしい、という引っ越し会社もあります。
事前に魂抜きをしてから引っ越しをするように推奨している会社や、傷がついてしまったり、何かあった時の保証がついていない場合もあります。
宗派による仏具の飾り付けや、仏壇のメンテナンスをしてくれる専門業者もあります。
また、通路や玄関は仏壇を運べる広さがあるか、ということも確認しておいた方が安心です。
梱包する
仏壇の中に祀られている位牌、ご本尊、遺影は、魂が宿るものなので、梱包してから手荷物として自分で持ち運ぶ方が良いとされています。
白い布や緩衝材を使って、傷や汚れがつかないように包んでから大切に運びます。
仏壇本体も高価で繊細なものなので丁寧な梱包が必要です。
自分で運ぶ場合には毛布のように分厚いもので包みます。
毛布を用意できない場合は、広げてかぶせるだけの便利な保護パットもあります。
仏壇の移動方法と設置場所
引っ越し当日、仏壇は自宅からいちばん最後に出し、いちばん最初に新居へ入れてもらうのが良いとされています。
トラックに積み込む時は、繊細なつくりになっているので、他の家具よりも丁寧に扱わなければいけません。
仏壇は、仏間がなければ、落ち着いて手を合わせられる場所に置くことがいちばん良いとされています。
仏壇を置く方角が、決められている宗派もありますが、神棚と対面になる場所や湿気の多い水回り、日当たりの良い窓側は避けて置きます。
仏壇を手放す
引っ越しを機に、仏壇を手放すという選択肢もあります。
ひと昔前の仏壇は、次の世代に引き継ぐものでしたが、核家族化や跡取りがいないなどと家族や環境の変化もあって、引っ越しを機に今は仏壇を置かない人もいるそうです。
処分の方法
仏壇は、魂抜き(閉眼供養)をしてから処分します。
処分という言葉は温かみを持たない言葉に聞こえてしまうかもしれません。
しかし処分は、お手入れの行き届かない仏壇で仏様に過ごしてもらうよりも、仏様のことをよく考えた選択です。
宗派によって手放す時に行う儀式が違うので、菩提寺での確認をおすすめします。
仏壇を買い換える
引っ越しを機会に仏壇を買い換える人もいます。
現在は、必ずしも大きくて立派なものでなくても良いとされているので、洋室にも和室にも合うコンパクトでシンプルな仏壇があります。
部屋の大きさや、お手入れのしやすさを考えて小さめの仏壇に換えるのもひとつの選択肢です。
じつは友人のKさんも、引っ越し後に仏壇を買い換えたひとりです。
今回の引っ越しで、仏壇を移動させることの大変さを知り、これから何度かあるお仕事の転勤に備えて、コンパクトな仏壇を選んだそうです。
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まとめ
引っ越しは仏壇との関係性を見つめなおす良い機会です。
- 仏壇を新居に運ぶ
繊細な仏壇は丁寧に梱包して運びます。
位牌、ご本尊、遺影は、白い布に包んで手荷物として持ち運びます。
仏壇は、落ち着いて手を合わせられる場所に置きます。
- 仏壇を手放す
魂抜きをしてから処分します。
- 仏壇を買い換える
シンプルでコンパクトな仏壇が主流になっています。
和室を持たない方や、置く場所が広くない方に選ばれているそうです。
あなたの今後の生活が暮らしやすくなるように、いま一度、ご先祖様との関係を見直してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、仏壇の購入や洗濯に処分まで提案してくれるサイトもありますよ。
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