犬を飼っていて引っ越しする場合、気を配らなければいけないことがたくさんあります。
ペットも大事な家族の一員です。
引っ越しが原因で、病気になってしまうなんて事は避けたいですよね。
今回は、愛犬が引っ越しで受けるストレス、それらを軽減する対策を紹介します。
愛犬と引っ越しするには
犬の引っ越しは、飼い主が新居まで連れていくのが一番安心です。
しかし、場合によっては移動の距離が長いと、引っ越し業者や専門業者に頼んだ方がいいこともあります。
愛犬にとって一番安心安全な移動手段を考えてあげたいですよね。
愛犬を運ぶときの事前準備と注意点
- 出発前に長めの散歩と排泄
- 食事は乗り物に乗る、3~4時間前には済ませておく
- 車酔いをしやすい場合は、酔い止めの薬を用意
移動中はあまり動くことができません。
長めの散歩をしておけば、排泄も済ませることができます。
適度な疲労感と精神的に落ち着かせてあげることができるので、移動中おとなしく眠ってくれる可能性が大きいです。
車酔いしやすいワンちゃんは事前に獣医さんに相談して、酔い止めの薬をもらっておくと安心ですね。
さらに、移動中に用意しておくと良いものは
- ペットボトルに給水ノズルをつけたもの
- 長時間楽しめるガムのおやつなど
- お気に入りのおもちゃ
ペットを連れての移動手段
比較的近距離の移動であれば、公共交通機関や自家用車で移動させることが十分可能です。
愛犬のストレスを少なくするためにも、自分で行えば安心ですし費用もかかりません。
車移動の場合
車であれば、バスや電車と違い周りへの十分な配慮などの心配がいりません。
好きな玩具を置いておいたり、窓を開けて空気を入れ替えたりなど、
愛犬の負担を減らす工夫も大切ですね。
人間にシートベルトが義務付けられているように、ペットの安全確保にペットクレート(ゲージ)やハードケースは必須です。
犬の場合だと、高速道路のサービスエリアにあるドッグランなどで休憩をさせてあげると、
トイレもできるし、気分転換にもなりますよね。
新幹線など電車移動の場合
新幹線にペットを持ち込む場合は、乗車賃としてではなく、
手回り品(荷物)としての料金280円が必要になります。
新幹線でペットを同伴させる場合、JRの旅客営業規則に条件が記載されています。
【条件】
- 小犬・猫・鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、長さが70cm以内のものに限る
- 縦・横・高さの合計が90cm程度のケースに入れる
- ケースと動物を合わせた重さが10㎏以内
- ケースから体を出さない(ドッグスリングはNG)
この条件を満たさなければ、新幹線にペットを連れ込めません。
条件を満たさない場合でも、身体障害者補助犬法に定める盲導犬・介助犬・聴導犬を
使用者本人が随伴する場合は、法定の表示を行っている場合に限り可能です。
飛行機で移動する場合
遠方や海外への引越しでは、飛行機を利用します。
運ぶ際には、必ずペットクレート・ケージが必要になります。
航空会社で貸してくれることもあるので、貸し出しの有無や、サイズなどを事前に確認しておく必要があります。
預けたペットは、貨物室に乗せられ空調が整った場所で預かってくれますが、
気圧の変化や騒音などで負担がかかり、命の危険にも繋がる事があるため、
航空会社に責任を問わない旨の同意書へのサインが求められます。
飛行機では、フレンチブルドッグなどの短頭犬種は輸送中に亡くなってしまった前例があるため、
預かりを中止、または時期を決めている航空会社もあります。
ANAで中止されている犬種一覧
ブルドッグ(ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ)、ボクサー、シーズー、テリア(ボストン・テリア、ブル・テリア)、スパニエル(キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル)、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ
外国の一部の航空会社を除いては、飛行機にペットを持ち込むことが自体が出来ない場合もあります。
JALとANAの輸送出来るペットの種類と費用をまとめてみました。
JAL
種類 | ・犬、猫、小鳥、ウサギ、ハムスター等 |
---|---|
費用 | 区間により1クレート3000円~6000円(東京-大阪間6000円)。クレート無料貸し出しあり(要事前予約) |
ANA
種類 | 犬、猫、小鳥、ウサギ、ハムスター等(カメ、金魚、昆虫等は逃げたり水漏れがしないような容器に入れれば3匹程度機内持ち込み可能) |
---|---|
費用 | 1クレート6000円(一部路線は4000円) ・クレート無料貸し出しあり(要事前予約) ・持ち込みの場合は原則IATA(※)規定のもの |
ペットの種類に合った輸送方法を選んで、安全に運んであげたいですよね。
引っ越し後に気を付ける事
引っ越しで環境が大きく変わるのは、ペットも同じです。
引っ越しが終わった後の手続きや気を付ける事をまとめてみました。
犬の登録変更の手続き
人間の住所変更と同じで、引っ越しによって住む市町村が変わる場合は、
犬も役所で登録変更の手続きが必要です。
手続きする際には、引っ越し前の市区町村で交付された鑑札や注射済票、印鑑や登録事項変更届などを用意しておく必要があります。
同じ市区町村での引っ越しの場合は、転居届を提出する際に犬の登録変更手続きが可能です。
愛犬のストレスサイン
犬は繊細な動物なので、これまで慣れ親しんだ環境から新たな環境へ変わることによって、
強いストレスを感じる場合があります。
犬のストレスサインの具体例をいくつかまとめてみました。
留守番ができなくなった
前の住居ではおとなしく留守番できていた犬が、留守番中に物を荒らしていたり、
決められた場所以外でトイレをたりするようになります。
このストレスサインは、犬が「知らない場所に置いてけぼりにされた」と感じたことから現れると言われています。
落ち着きがなくなった
引っ越し後、無駄に歩き回ったり吠えたりして、落ち着きがなくなることがあります。
食欲がなくなる
慣れない環境のため、食欲がなくる事があります。
ご飯の器が変わった事が原因の場合もあります。
下痢をする
排泄物もストレスサインになることがあります。
引っ越し後から下痢をするようになったなら、ストレスがたまっているのかもしれません。
犬は人間のように言葉を発することができないため、飼い主は愛犬のストレスサインを見逃さないように注意することが大切です。
いつもと様子が違うと感じた場合、迷わず獣医師に相談した方がよさそうですね。
気づかないうちに愛犬がストレスで病気になってしまったなんて事は避けたいですよね。
犬を新居に慣れさせる方法
引っ越し後は、早めに新居に慣れさせることが大切です。
旧居で使っていた物を使う
これまで慣れ親しんだものが身の回りにあると、犬の精神的な負担が減り、落ち着くと言われています。
ベッドやトイレ、タオルなどのペットグッズはできるだけ新調せず、
使っていたものを新居でも使う方がいいかもしれません。
なるべく一緒にいる時間を増やす
人間と同じように犬も環境の変化に不安になります。
引っ越し直後はしばらく、出来るだけ早く帰宅したり、休みの日は愛犬とお出かけしたりして、
いつも以上に一緒にいる時間を作ってあげましょう。
少しでも早く新しい環境に慣れて安心させてあげたいですよね。
まとめ
犬との引っ越しをするときは、どんな方法で犬を連れて行くのかなど、
事前に確認や準備をすることが大切です。
ペットの種類によっても異なりますが、
自分とペットにとって最適な方法で、新居まで運んであげたいですよね。
しかし、いくら最適な方法で引っ越しができたとしても、
少なからず負担にはなってしまうと思います。
ペットといえど、大切な家族の一員です。
引っ越し後直後は犬の精神的なケアを心がけ、余計なストレスを感じさせないように
しっかりと気を配ってあげたいですよね。
猫ちゃんの引っ越し記事もあります。
<参考>【猫と引っ越し】ストレスをかけずに移動するポイントを教えます!
安く引っ越ししたいなら無料一括見積りを利用しよう
一括見積りをすることで、業者はライバル業者と競う形となり、安い料金を提示してもらいやすくなります。
無料でできるし、3項目入力するだけで簡単に見積りできます。
「大量の電話がくるんじゃないか?」と心配であれば、一括見積りを利用した体験談も記事にしているので参考にしてください。