その他引っ越しにまつわること

【猫と引っ越し】ストレスをかけずに移動から慣れるまでの手順!

大切な猫との引っ越しは不安でいっぱい。

特に臆病で人見知りな猫を飼っている方は、「引っ越し業者に預けるのは不安だな…」と感じるのではないでしょうか。

できるだけストレスをなくし、自分で転居先に連れて行くには、どうしたらよいのでしょうか。

「自分で連れて行きたいけど、移動方法がわからない!」

というあなたに、事前準備・持ち物・引っ越し後の猫のケアまでご紹介します。

猫との引っ越し3つの方法

猫の引っ越し方は以下の3通りあります。

  1. 飼い主自身が自家用車や公共交通機関を利用する
  2. 引っ越し業者のオプションを利用する
  3. ペット引っ越し専門業者を利用する

猫にとっては、①の飼い主と一緒に移動するのが一番ストレスがかかりません。

しかし、引っ越しの状況によっては、自分で引っ越しするよりも業者を使う方が良いというパターンもあります。

3つの手配方法それぞれのメリット・デメリットがあるのでご紹介します。

そもそも、自分で引っ越しするという方法が、本当に猫にとって最適かまずは確認しましょう。

引っ越し方法のメリット・デメリットを比較

3つの手配方法のメリット・デメリットをまとめて表にしてみました。

引っ越し方法 メリット デメリット
飼い主自身で引っ越し
  • お金がかからない
  • 飼い主以外の人と関わることが少ないので猫の負担が少ない
  • 長距離や猫との移動に慣れていない場合は、飼い主・猫ともに負担が大きい
引っ越し業者のオプション利用
  • 長距離でも猫に負担がかかりにくい方法で運んでくれる
  • 自分の荷物手配とあわせて手配可能なので手間が少ない
  • 自分の引っ越し作業に集中できる
  • 料金が高い(3〜6万位かかることが多い)。ペット引っ越しの専門業者に委託している場合もあり、割高になることがある。
ペット引っ越し専門業者を利用
  • 長距離でも猫に負担がかかりにくい方法で運んでくれる
  • 自分の引っ越し作業に集中できる
  • ペットホテルと提携している業者もある
  • 直送便輸送は1匹と同料金で多頭数積載可能な業者もある
  • 料金が高い(3〜6万位かかることが多い)
  • 人の荷物と別途で業者を手配する必要があり手間がかかる
    例えば、
  • 近距離・中距離の引っ越しなら自分で。
  • 飛行機を使うような長距離移動の引っ越しなら引っ越し業者 or 専門業者に。
  • 退去から入居までに数日開いてしまう場合は、専門業者に依頼し、ホテルでの預かりも利用する
  • ペットが複数いる場合は専門業者の直送便を使ったほうが安い可能性がある

と、引っ越しの状況にあわせて引っ越し方法を選ぶとよいでしょう。

飼い主自身が、半日で移動できるような移動の場合は、「自分と一緒に引っ越し移動する」のがおすすめです。

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自分で引っ越しするのがおすすめの状況

上記のメリット・デメリットから、

  • 人見知りな猫を飼っている
  • 近距離~中距離の引っ越しをする

こういった場合に当てはまるのであれば、自分で引っ越しするのが飼い主も猫にとっても、一番ストレスなく移動できますね。

特に自家用車がある場合は、自分で引っ越しするのがおすすめです。

また、メリットとしてもあげましたが、業者を使う場合と自分で引っ越す場合で、コストが大きく変わります。

ただでさえお金がかかる引っ越しなので、上記の条件に当てはまる場合は、猫のストレスも軽減でき、費用も抑えられて一石二鳥です。

私の知人は、東京〜名古屋間の猫の引っ越しを業者にお願いした所、引っ越し後に猫が体調不良になってしまったそうです。

人見知りの猫だったので、飼い主以外の人との移動がストレスになってしまったようです。

このくらいの距離であれば、自分で引っ越しするのがいいかもしれません。

移動時の持ち物

猫と一緒に移動する際の持ち物を確認しましょう。

クレート(キャリーケース) 移動する場合はハードタイプのクレートがおすすめ。キャリーバックの様にソフトタイプのものであれば、底面が不安定にならないものを選びましょう。
ハーネス・リード 万が一クレートが開いてしまった時に逃げ出さない様に、クレートの中でもハーネスとリードをつけておくと安心です。
トイレシート 粗相したときの為に、クレートの中に敷いておきます。取替え用のシーツも忘れずに持参しましょう。
水とスポイト 移動中でも水分補給ができるように準備しておきましょう。クレートから出すことが出来ない為、スポイトでお水を与えましょう。
おもちゃ 普段から遊んでいるおもちゃをクレートにいれておきましょう。自分の匂いがついているので、猫が安心します。
タオルや毛布 クレートに敷いたり、覆ったりするのに使います。こちらも普段使っていて、匂いがついているものがあると猫が落ち着いて移動できます。
気温の調整ができるもの 夏であれば保冷剤、冬であればカイロ。適温に保つことができるように、季節によって準備しましょう。

しっかりと準備して、移動にそなえましょう。

移動方法と注意点

自分で引っ越しするには、公共交通機関を利用するか、もしくは自家用車にて移動します。

それぞれの移動方法注意点をご紹介します。

公共交通機関を利用する場合

ポイントは、

  • 持ち込み方の規定に違反しない様に注意する
  • 周りの乗客の方に配慮しながら移動する

ということです。

利用する公共交通機関によって、規定があるので事前に調べておきましょう。

また、周りへの配慮として、クレートから出さない・混雑時間を避ける・クレートにタオルや布をかけて鳴かない様にすることも大事ですね。

電車や新幹線を利用する場合

ペットは手回り品として扱われます。

クレートは床に置き、足で固定して揺れが少ない様に注意しましょう。

駅の改札口で、普通手回り品の切符を購入して乗車します。

例えば、JR・新幹線の場合は、

  • 長さ70cm以内、タテ・ヨコ・高さの合計が90cm程度のケースに入れる
  • ケースと動物を合わせた重さが10kg以内
  • 手回り品料金は1個につき290円支払う

という形で規定されています。(2021年6月現在)

詳しくはこちらを確認してくださいね。

JRおでかけネットきっぷのルール

バスを利用する場合

バスの場合も手回り品扱いとなりますが、乗車料金がかからないことが多いようです。

例えば、都営バスの場合、

  • 完全な容器に収容されている(頭や手足が出ていない)
  • 縦・横・高さの合計が100cm以内・重さ10kg以内のもの

という形規定されています。(2021年6月現在)

自家用車で移動する場合

自動車に乗せる場合もクレートに入れて移動します。

クレートが揺れないようにしっかりと固定。

急カーブや急発進をできる限り避けて、いつも以上に丁寧な運転を心がけましょう。

1時間に1回は休憩をはさみながら移動すると猫のストレスが軽減されます。

移動中の体調不良を防ぐために、窓ガラスにシェードを付けたり、エアコンを付けたりと、空調にも配慮してあげてくださいね。

引っ越しのスケジュールとポイント

引っ越し前に準備しておくことや、引っ越し後の猫のケア等を、時系列でご紹介します。

引っ越し2週間前〜前日

新居の電気や水道ガスなどの契約

通常の引っ越しでももちろんですが、引っ越し当日ではなく、事前に住む場所のインフラを整えておきましょう。

特に電気はすぐにつけてあげる必要がありますね。

新居の電気がつかず、暗がりだと猫が不安になります。

また、真夏や真冬の引っ越しの場合、室温の調整もすぐにしてあげる必要があります。

転居前に契約手続きを済ませておくとスムーズです。

クレートやハーネスに慣れるトレーニングをしておく

クレートに入ったり、ハーネスを着けることに慣れていない猫の場合は、事前にトレーニングをしておきましょう。

クレートに何度か入っておけば、クレート自体に猫自身の匂いをつけることにもなります。

ハーネスも着けるのに慣れておくことで、ストレスが軽減できます。

新居周辺の動物病院の情報を調べておく

引っ越しの間や、到着してすぐに体調を崩してしまう猫もいます。

事前に新居周辺の動物病院についてもリサーチしておきましょう。

引っ越しする日の営業状況まで把握していると安心です。

マイクロチップや首輪や迷子札を確認する

引っ越しでドアを開けている間に逃げ出したり、知らない土地でパニックになり逃げてしまう猫もいます。

万が一の為に、マイクロチップを入れている猫の場合は、住所の登録変更をしておきましょう。

動物ID普及推進会議(AIPO)のマイクロチップ登録申請システムより、オンラインでの変更が簡単にできます。

登録申請システム

マイクロチップを埋め込んでいない猫の場合は引っ越しを機に動物病院で埋め込んでもよいでしょう。

難しい場合は、首輪や迷子札をつけて、住所を記載しておくと安心です。

引っ越し当日:移動中

移動方法と注意点の項目で紹介した内容にそって移動します。

猫への負担が少なくなるように、スムーズに移動してあげてくださいね。

こまめに休憩をとることで、飼い主もリフレッシュしながら転居先に向かいましょう。

引っ越し当日:引っ越し先に到着後

近隣挨拶は早めにすませませる

新居についたら、できれば当日中に近隣挨拶をすませるのがおすすめです。

早めに挨拶をしておくことで、猫が原因のご近所トラブルを減らすことができます。

猫は鳴き声はそれほどうるさくありません。

しかし、転居先がマンションの場合は、走り回ったりするときの足音で下階の方にご迷惑をかけてしまうことがあります。

特に猫は夜行性のため、足音が夜中にすることで起こるトラブルがとても多いのです。

猫がいることを伝えておくと、ご近所付き合いがスムーズにスタートできます。

作業中はクレートから出さない

新居で猫を自由にするのは、すべての荷物を入れてからにしましょう。

荷物の搬入中にクレートから出すと、知らない場所にパニックになることもあります。

また、玄関のドアを開け放しにして作業している間に逃げてしまうのを防ぐこともできます。

引っ越し当日〜数日(数週間)

猫のペースで新居に慣らす

新居ではいきなり広い場所で自由にさせるのではなく、活動範囲を狭めておくと、猫のパニックを防ぐことができます。

また、無理に新居に慣らせようとするとストレスになってしまいます。

猫は知らない場所に行くと、まずはあたりのにおいを嗅いで、安全かどうかを確かめます。

安全だとわかると、徐々に活動範囲を広げて行くのです。

私の知人の猫は、引っ越し初日は1日中、寝室のベッドの下に籠もっていたそう。

一軒家への引っ越しでしたが、1ヶ月程かけて全ての部屋を嗅ぎ回り、問題なく過ごすことができるようになったそうです。

性格にもよりますが、猫によっては、慣れるまで数週間かかることもあるので、焦らずじっくり待ってあげてくださいね。

まとめ

猫も大切な家族の一員です。

引っ越しの状況にあわせて、飼い主自身が猫をつれて引っ越しすることで、猫のストレスを最小限にしてあげることが可能です。

また、引っ越し前の準備を徹底し、飼い主も猫も快適に移動ができるようにしておくと良いですね。

猫と一緒に、新しい生活を楽しんでくださいね。

ワンちゃんとの引っ越し記事もあります。

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