迷った末にやっと物件が決まった!
入居審査も無事に通って、契約も成立。あとは引っ越し業者を依頼して諸々の準備を…。
と考えると、引っ越しの初期費用ってかなりかかりますよね。
不動産の仲介業者を通して契約をされた人は、初期費用の中に仲介手数料が含まれると思います。
「どのくらい支払うの?」「値引き交渉はできるの?」さまざまな疑問が浮かびますよね。
では、実際に仲介手数料とはいったい何か、詳しく説明をしたいと思います。
同時に、仲介手数料を含めた初期費用の抑え方についてもお話しますね。
仲介手数料とは?
不動産会社が大家さんとの間に入って、契約に至るまでたくさんの業務を遂行します。
この、入居希望者に変わって業務を遂行した対価が、仲介手数料です。
仲介手数料は、宅地建物取引業法において、支払う上限が設定されています。
多くは「賃料の0.5ヶ月分+消費税」となっていますが、最高は「賃料の1ヶ月分+消費税」です。
こちらを超える料金は、請求してはいけない決まりとなっています。
ちなみに「敷金」や「礼金」には、消費税はかかりません。
契約時に、請求金額をよく確認しておくようにしましょう。
例1:家賃5万の場合→(賃料の0.5ヶ月分)2万7,500円/(賃料の1ヶ月分)5万5,000円
例2:家賃10万の場合→(賃料の0.5ヶ月分)5万5,000円/(賃料の1ヶ月分)11万円
※消費税は、2021年現在は10%となります。
支払うタイミングや方法
基本的に仲介手数料を支払う義務は契約締結時に発生となりますが、
物件の引き渡しまでに時間がかかるため、締結時と引き渡し日に分けることもあります。
支払い方法においても現金や銀行振り込みが多数でしたが、最近ではクレジットカードや分割払いに対応していることがあります。
かなり高額である場合、現金を持ち歩くのも不安ですよね。
そんな時は、不動産会社の方に一度相談してみましょう。
仲介手数料を削減したい!
引っ越し前後は、何かとお金を使うことが多いです。
買い揃えるものも多いため、少しでも節約をしたいですよね。
実は、仲介手数料が発生しないケースや、時期によって値下げの交渉をしやすかったりするんですよ。
無料になるケース
不動産会社が自社で管理している物件は、大家さんを通すこともないので仲介手数料が発生しません。
空室を探す時は、ポータルサイト(不動産の総合的な情報が沢山集まっている所)で見つけることができますよ。
【主なポータルサイト】SUUMO/アットホーム/LIFULL HOME’S
また、大家さんと通じて直接契約を結ぶ方法もあります。
こちらも、不動産業者が間に入りませんので、仲介手数料は必要ありません。
しかし、大家さんが不動産会社と専属専任媒介契約を結んでいることも。
これは、大家さんが1つの不動産会社に物件の取引を一任すると言う契約です。
そのため、大家さんが入居希望者と接する機会はありません。
直接契約をお考えの人は、取引形態に気をつけてくださいね。
値下げできるケース
引っ越し繁忙期を避けて物件探しをする場合は、仲介手数料の値段交渉に応じることもあるようで、
時期としては、4月中旬〜9月頃です。
繁忙期に埋められなかった空室や閑散期の関係で、融通がきく可能性が高いんだそうです。
他に、大家さんが不動産会社に広告料を支払っている物件は競争率が低いことも。
その物件に入居希望者が出た場合は、仲介手数料を安くすることもあるみたいです。
ただ、大家さんが広告料を出したり手数料を下げたりしているので、居住条件があまりよくないパターンもあります。
住む期間によっては、初期費用が安くてもトータルコストで損をしてしまうかも!?
内見をする人は、そこも含めてしっかりと物件の内容を確認すると良いでしょう。
下記の記事で、内見時にチェックすべきことをお話しています。よろしければ参考にしてくださいね。
【参考】引っ越しの家探し!迷わずに理想に近い賃貸物件を探す内見のコツ
ちなみに、転勤が集中する9月を除いた閑散期(5月〜1月)ですと、敷金や礼金も値下げになることがあるようです。
仲介手数料以外でも節約できる部分
フリーレントの物件を探してみる
フリーレントとは、一定期間賃貸の料金が無料になる物件のことです。
無料期間は物件によってそれぞれ違いますが、家賃無料となるわけですから、初期費用をかなり抑えることができます。
しかし、無料期間後の家賃が相場より高かったり、無料期間中の退去が禁止されている所もあります。
最悪、退去した後に違約金を支払わなければいけないことも…。
賃料無料には、絶対になんらかの条件があります。しっかりと確認しておきましょうね。
敷金・礼金・手数料・更新料が全て無料!入居日の調整
入居する日付によっては、入居月の家賃と翌月の家賃を払わなければなりません。
例えば入居日が20日だとすると、30日までの10日間分の家賃+翌月の家賃
を初期費用として支払うことになります。
この入居日を月初めにしておくことで、ほぼ1ヶ月分の日割り家賃が初期費用の代わりとなり、
翌月分の請求がなしになることもあります。
ただ、大家さんの方針によって、月初めの家賃計算が変わる場合もあります。
入居日を調整している人はあらかじめ聞いてみると良いでしょう。
引っ越し料金を削減する
入居予定の物件に移動する時、引っ越し業者に運び出しや荷下ろしをお願いする人もいるでしょう。
こちらも、繁忙期を避けた閑散期は料金が下がっている傾向があります。
そのため、初期費用と同時に、引っ越し費用を削減することも可能です。
また、業者に頼まず自力で荷造り・荷運びを行うのもありですね。
余計なオプションをつけない
仮に仲介手数料が無料だったり値下げすることができても、オプションをつけすぎるのは本末転倒です。
「害虫駆除」「ハウスクリーニング」「トラブルサポート」など、
不動産会社がおすすめされることがあるかもしれませんが、
任意のオプションは必要なければお断りしましょうね。
まとめ
物件契約においては、家賃の他にも様々な初期費用がついて回ります。
仲介手数料を含めて少しでも支出を抑えたい人は、引っ越しの時期や家賃の相場を慎重にリサーチしましょう。
万が一、仲介手数料を早めに請求されたり規則以上の料金を催促される場合は、弁護士さんにご相談をしてくださいね。
敷金・礼金・手数料・更新料が全て無料!