引っ越しで不要になったエアコンを置いていく事ってできるの?

賃貸物件では、部屋によって、エアコンがついていたり、ついていなかったり建物によって様々ですよね。

引っ越し先にエアコンが設置されている場合、今までのエアコンが不要になることもあります。

その場合、そのまま置いていけたら楽ですよね。

しかし、「タダでエアコンのある部屋に住めるのだから、次の人はラッキーだね」というわけにはいかず、実は注意しなけばならないことがあるのです。

今回は、エアコンを置いていくことはできるのかについてお伝えしていきます。

どうしてそのままではいけないの？

そのままにした場合、自分にとっても、次の入居者にとっても、大家さんにとっても、いい事だらけのように感じます。

それが、実は落とし穴があるので、要注意です。

原状回復が基本

住んでいる間に、エアコンをはじめ、冷蔵庫や洗濯機やウォシュレットやインターネット回線など、様々な設備を後から付け足す事があると思います。

そういった、後から入れた設備は、退去する時には基本的には撤去が必要です。

賃貸でよく聞く、「現状回復」というもので、部屋を入居する前の状態に戻すことが契約で決められています。

元の状態に戻っていなければ、当然元の状態に戻すための費用を、請求されることになります。

大家さんが撤去したい理由

そのまま設置された状態で貸し出して、故障して修理や交換が必要になった場合

修繕費用は大家さんの負担になるからです。

家電には、メーカーで修理する時の部品を、保管しておく期限があります。

エアコンは、大体どこのメーカーも製造から10年となっています。

なので、10年過ぎたエアコンが故障した場合、メーカーで修理対応ができません。

そうすると、交換対応になります。

もともと設置されていないという事は、本来負担する必要がなかった修理や交換の費用が、発生するリスクがあります。

そういった理由から、基本的には原状回復となっています。

ただし例外もあり

残されたエアコンを設置したまま貸し出しても、修理等で大家さんの負担にならない場合もあります。

それは、部屋の契約をする時に

「エアコンは前の入居者が残した物なので、部屋の設備ではありません」という事を事前に知らせる場合です。

事前に入居者へ伝えていれば、故障した場合も大家さんの負担になる事はありません。

あくまでも大家さんの判断

エアコンが設置されている部屋は、入居募集する時に、アピールポイントになのは間違いないです。

ただし、その後の管理もあるので、残したままでいいかは、大家さんの判断となります。

エアコンを置いたままにしたい場合は、必ず大家さんに相談しましょう。

管理会社を通している場合は、大家さんではなく、まずは管理会社へ相談しましょう。

置いたままにできない場合

相談はしたものの、やはり撤去が必要と言われることは多いと思います。

そんな時は、「エアコンは処分する?移設する?引っ越しするときどうすればおトク?」

こちらの記事で、処分方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

また、エアコンは思っている以上にカビなどで汚れています。

移設のついでにクリーニングをすることをおすすめします。

引っ越しがチャンス!エアコンを掃除してきれいな空気で新生活を!

まとめ

• 基本は原状回復
• 無断で残した場合、撤去費用が請求される可能性がある
• 残されたエアコンの修繕費用が、大家さんの負担になる
• 残したい場合は大家さんもしくは管理会社へ相談

不要になったエアコンは、できれば費用負担なく、処分したいですよね。

可能であれば、部屋に置いたままにしておくのが、一番楽です。

ただし、賃貸物件は借り物だという事を、理解しておく必要があります。

出ていく時は、基本的には元の状態に、戻さないといけないものです。

その上で、できるかどうかを大家さんへ相談しましょう。