家に水槽がある方は、引っ越しの際どう運ぶべきなのか悩んでしまいますよね。
自分の引っ越しは多少の忘れ物などがあっても取り返せますが、
生き物の引っ越しは失敗せずに行いたいものです。
水槽の引っ越しで気をつけたいポイントは「水温」と「水質」の管理です。
ここでは水槽の引っ越しに必要な手順をまとめましたので、
是非2つのポイントを意識しながら読み進めてみてください。
事前に確認すること

水槽の設置が許可されているかどうかの確認
賃貸の場合、犬や猫などのペット飼育が不可の物件であっても
アクアリウムの飼育を許可している物件は少なくありません。
水槽の設置が可能か、入居前や物件探しの段階で必ず確認しましょう。
設置が可能な場合でも、大家さんへの報告は忘れずに行いましょう。
引っ越しにおける導線を確認
ガラス製の大きな水槽と、水ごとパッキングした生体。
どちらも重量があるだけでなくかなり慎重に運ぶ必要があります。
通路の広さ、運ぶための導線、エレベーターの有無は必ず引っ越し前に確認しておきましょう。
水槽を置く場所を決める
引っ越し当日に迷わないよう、水槽の位置はあらかじめ決めておきます。
この際、考慮したいポイントは以下の3つです。
- 電源の位置
- 床の対荷重
- 床は水平であるか
床の補強が必要であれば、引っ越し前に完了させておきましょう。
用意するもの
- ポリタンク
- パッキング袋
- 酸素スプレー、充電式・乾電池式エアーポンプ
- 発泡スチロール箱
- 底砂利を入れるための容器
- ホッカイロ、保冷剤
- 新聞紙
- 緩衝材
- ホース、バケツ
- 車
ポリタンク
旧居で使用していた飼育水を運ぶ際に使います。
水量に応じて、サイズや個数を決めましょう。
使用前は必ず水洗いしておきます。
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パッキング袋
生体を水槽から取り出し運搬用に袋に入れることをパッキングと言います。
パッキングは専用の袋で行いましょう。
アクアリウムの取り扱いがあるペットショップや通販で購入できます。
移動中や作業中の破れなどに備えて二重にできると安心なので、多めに用意しておきたいところです。
生体が大きくパッキング袋に入らない場合は、エアーポンプチューブの入る穴があるポリタンクを選びましょう。
酸素スプレー、充電式・乾電池式エアーポンプ
移動時の生体の酸素を確保は必須です。
パッキング袋には酸素スプレー、ポリタンクにはエアーポンプを使用しましょう。
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発泡スチロール箱
運搬は保温効果のある発泡スチロール箱に入れて行います。
クーラーボックスでも代用できます。
生体の数からパッキング袋の数を考慮し、ゆとりのある大きさのものを用意しましょう。
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底砂利を入れるための容器
生体、飼育水とは別で運ぶ必要があるので用意しておきましょう。
ホッカイロ、保冷剤
水温調節のために必要です。夏、冬の引っ越しの場合はそれぞれ多めに用意しておくと安心です。
新聞紙
水草やフィルターの保護に使用します。新聞を取っていない方はコンビニなどで購入しておきましょう。
緩衝材
輸送中の揺れや衝撃を最小限に抑えるため、あると重宝します。
新聞紙でも代用できます。
ホース、バケツ
飼育水を移し替える際や、新しい水を入れる際に使います。
車
水槽の引っ越しは車での輸送が基本です。
水濡れ対策としてビニールシートやタオルなども用意できると安心ですね。
環境の変化に徐々に慣れさせておく

引っ越し当日にいきなり慣れない環境に移動すると、生体へ非常に大きなストレスがかかります。
そのため引っ越しの一ヶ月前から、徐々に環境に慣れさせて準備していきます。
一ヶ月前
水換えの頻度を週に一度くらいで行い、水質の変化に慣れさせておきます。
普段より多めに行うことがポイントなので、すでに毎週水換えを行っている場合は週二回に増やします。
一、二週間前
水温を一日一度単位で調節し、常温に近い温度に近づけて引っ越しまでの一週間を過ごします。
生体の種類によって耐えられる水温が違うので、きちんと把握してから調節しましょう。
一般的な熱帯魚 | 25〜28℃ |
---|---|
金魚、メダカ | 15〜28℃ |
アロワナ | 27〜30℃ |
エビ類 | 20〜25℃ |
二、三日前
パッキングした水が糞で汚れるのを防ぐため、
二、三日前から餌を減らし前日は与えないでおきましょう。
三日間ほどは何も食べなくても問題ありません。
当日の手順
引っ越しの荷造りは前日までに行っておくのが基本ですが、
水槽の引っ越しに関しては環境変化のストレスを最小限に抑える必要があるため
旧居を出発する直前にパッキングを行いましょう。
手順も多いので、もし可能であれば通常の引っ越しが終わった後に行うのが余裕を持てるのでおすすめです。
水槽の飼育水をポリタンクに移す
引っ越し先での水質変化を抑えるため、旧居の飼育水をポリタンクに移し運びます。
底砂利と混ぜると水質が変わってしまうので、上の澄んでいる部分から慎重に取り出しましょう。
このタイミングで生体を移し替える必要はありません。
パッキング用の飼育水も必要なので、水槽の三分の一程度は残しておきましょう。
水槽内のレイアウトを取り出す
底砂利以外のレイアウトを取り出します。
水草とフィルターは乾燥しないよう濡れた新聞紙で梱包し、発泡スチロールの箱などに移しましょう。
ファルターはバクテリアの酸素不足を防ぐために水をよく切る必要がありますが、洗わずに梱包して大丈夫です。
生体をパッキングする
ここからが、水槽の引っ越しにおいて最も緊張する場面ですね。
パッキング袋に飼育水、生体を入れ、空気を抜いた後に酸素スプレーを充填し輪ゴムでしっかり閉じます。
こちらの動画がわかりやすいので是非ご覧ください。
小さな生体は数匹まとめて入れても問題はありませんが、
過密にはせず一匹に対し充分な水量を確保するイメージで入れます。
生体同士の相性があれば考慮してあげましょう。
大きな生体の場合はパッキング袋ではなくチューブ穴付きのポリタンクを使用し、
酸素は充電式・乾電池式のエアーポンプで確保します。
パッキングした魚を発泡スチロール箱に入れる
パッキングした後は温度変化を防ぐため、保温効果のある発泡スチロール箱に入れて運びます。
箱の中で袋が移動しないよう、新聞紙や緩衝材を同封するのがおすすめです。
ホッカイロや保冷剤で温度調節をする場合は、
袋に直接当たらないよう箱の外側から当てるようにしましょう。
水槽内の底砂利を別容器に移す
最後に底砂利を移します。
フィルターなどはあえて洗わずに運びますが、
底砂利は汚れがたまっている部分ですので洗ってしまいましょう。
輸送する
輸送する際には以下の点に気をつけます。
- 出来るだけ揺らさない
- 水漏れ
- 割れ物は割れないように
- 夏や冬、長距離移動の場合はエアコンで温度変化対策
新居で水槽の立ち上げを行う
運んできた飼育水を入れ、足りない分はカルキを抜いた水道水で補います。
複雑なレイアウトは後回しにして、まずは水温と水質を整えましょう。
「水合わせ」を行ってから、生体を水槽に入れる
水槽の配置が終わったらすぐに生体を入れたくなってしまうかも知れません。
しかし、ここで放してしまうと急激な水質変化で魚に大きなストレスを与えてしまいます。
水槽を新しく立ち上げた際の欠かせない作業に「水合わせ」があります。
パッキング袋のまま水に浸け、徐々に水温と水質を合わせてから水槽に放す方法です。
こちらの動画で詳しく紹介しておりますのでぜひご覧ください。
すぐに餌を与えない
生体にとって移動は大きなストレスですので、引っ越し当日はかなり弱っています。
疲れているときに餌を与えると体調不良にも繋がりやすくなります。
翌日から様子を見て少しずつ与えていきましょう。
水槽の引っ越しを業者にお願いする場合

引っ越し業者では運べない
引っ越し業者は空になった水槽の運搬は行っていますが、生体の輸送までは行っておりません。
これは引っ越し約款第4条に「動植物など運送に当たって特殊な管理を要し、
他の荷物と同時に運送することに適さないものについては拒絶することがある」と記載されているためです。
そのため、ペット輸送を行っている引っ越し業者は
専門業者を仲介して輸送している引っ越し業者ということになります。
専門業者と提携している引っ越し業者に依頼すれば、手続きを一本化することができます。
専門業者に依頼する
自力での引っ越しが難しい方は、専門業者へ依頼するのが安心です。
アクアリウムの引っ越しを行っている専門業者は数が少なく、
引っ越しの繁忙期は予約が埋まりやすいので早めに問い合わせましょう。
TOKYO AQUA GARDEN:水槽引っ越しサービスについて
また、ペットショップでパッキングのみをお願いするという手もあります。
不安な方はアクアリウムの取り扱いのあるペットショップに問い合わせてみましょう。
まとめ
今回は水槽の引っ越しに必要な手順を紹介致しました。
アクアリウムを移動する際のポイントは、とにかく「水温変化」と「水質変化」に気をつけることです。
また、一ヶ月前から時間をかけて慣れさせていく必要がありますので早めに計画を立てましょう。
水の中で暮らす生き物は非常にデリケートです。
ストレスを最小限に抑え、引っ越し先でも
素敵なアクアライフを楽しめるようこちらの記事がお役に立てば幸いです。