バイクを持っている方は、引っ越しの際にどうしたらいいのか悩む方も多いのではないのでしょうか?
バイクの輸送方法は家具家電とは異なり、住所変更の手続きも排気量別に対応する必要があります。
今回は、一見複雑なバイクの引っ越し手続きを徹底解説します!
ご自身のバイクと照らし合わせながら、引っ越し方法・手続きのイメージを掴んでみてください。
バイクの輸送方法
バイクは家具家電と一緒に運ぶことができないので、別の輸送手段を手配する必要があります。
引っ越しで用いられるバイクの輸送方法は主に3つあります。
専門業者に依頼する
バイク輸送のノウハウを持った専門業者に依頼するのが一番確実で安心です。
引っ越しといえば旧居から新居までを輸送するイメージですが、専門業者が全国各地に所有している運搬拠点同士で輸送することで料金がお得になる場合もあります。
オプションで諸手続きの代行を行っている場合も多く、バイクの引っ越しに関することを丸ごとお任せできるのはありがたいですね。
引っ越し業者に依頼する
引っ越し業者でもオプションでバイク輸送を行っているところはありますが、提携するバイク輸送業者に依頼している場合が多いです。
仲介手数料を含めたバイクの輸送費用を引っ越し業者へ支払うことになるので、専門業者に直接依頼するよりも料金が高くなるケースが多いです。
引っ越しとバイク輸送の手続きを一本化したい!という方におすすめです。
自力で運ぶ
引っ越し先が近場の場合は自分で運転できますが、遠い場合は時間や体力的にも厳しいですよね。
また、125cc以下のバイクは高速道路を走行できないので輸送した方が早いでしょう。
普通自動車免許を持っている方であればレンタルしたトラックに積載して運ぶのも一つの手です。
その他、こちらの記事で費用や注意点も含めた詳しい内容を解説しておりますのでぜひご覧下さい。
バイクは引っ越しの時どうやって運ぶ?それぞれの費用や注意点まとめ
バイクも住所変更が必要
バイクの住所変更は原付、軽二輪、小型二輪と排気量によって届け出先や用意する書類が異なります。
また手続きの期限は、排気量に関わらず引っ越し後15日以内に行うことが義務付けられています。
費用がかかる場合もありますので、合わせてチェックしていきましょう!
一括見積りをすることで、業者はライバル業者と競う形となり、安い料金を提示してもらいやすくなります。
3項目入力するだけで簡単に見積りできます。
50cc〜125cc(原付一種、原付二種)の場合
届け出先
125cc以下のバイクの引っ越し手続きは管轄の市区町村役所で行います。
一般的には引っ越し前と後にそれぞれの手続きがあり、二度役所に足を運ぶ必要があります。
地域によっては引っ越し後にまとめて手続きできるケースもあるので、一度に済ませたい方は引っ越し先の市区町村役所窓口に問い合わせてみましょう。
また、新住所の市区町村が同じか異なるかによって手続きも大きく変わります。
それぞれの違いを見ていきましょう。
新住所が同じ市区町村内
新住所の市区町村が変わらない場合は、役所に転居届を出すだけで手続きが完了します。
ナンバープレートの変更も不要です。
必要なもの
- 転居届
新住所が異なる市区町村内
引っ越し前
最初に廃車手続きというものを行う必要があり、引っ越しの14日前から可能です。
実際に廃車にする訳ではありませんが、廃車にする際と同じ手続きをするためこのように呼ばれています。
廃車手続きではナンバープレートの返納と引き換えに廃車証明書を発行します。
ここでナンバープレートを返納した車体は公道の走行ができなくなります。
役所に向かう際はナンバープレートのみを取り外して持参し、別の交通手段を考える必要があります。
引っ越しで輸送をする場合は、輸送ができる状態を整えてから廃車手続きを行うようにしましょう。
必要なもの
- ナンバープレート
- 標識交付証明書
- 身分証
- 印鑑(認印可、シャチハタ不可)
※「標識交付証明書」バイク購入時に交付される書類。紛失した場合はなくても可、もしくは再発行可
引っ越し後
新住所の市区町村役所で登録手続きを行います。
廃車証明書と必要書類を持参し、新しいナンバープレートを取得して手続き完了となります。
必要なもの
- 廃車証明書
- 標識交付証明書
- 身分証又は新住所を証明できる書類
- 印鑑(認印可、シャチハタ不可)
【50〜125cc】引っ越し手続きでかかる費用
新住所が異なる市区町村で、ナンバープレートを変更する場合に費用がかかります。
地域によって若干差はありますが600円程度が目安です。
126cc以上(軽二輪、小型二輪)の場合
届け出先
126cc以上のバイクの引っ越し手続きは陸運支局で行います。
引っ越し後、新住所管轄の陸運支局へ向かいましょう。
市区町村の役所とは区分や所在地も異なるので注意が必要です。
国土交通省全国運輸支局等のご案内
50〜125ccのバイクとは違い、ナンバーが変更にならない場合でも住所変更手続きが必要です。
引っ越し前の手続きは特にありませんが、準備する書類も多いので引っ越し後焦らないようしっかりチェックしておきましょう。
【126cc以上】手続きの流れと必要なもの
陸運支局での手続きの流れは以下の通りです。
- 必要な書類を持参し排気量別の窓口に向かう
- 記入する書類を受け取り作成
- ナンバープレート返納
- 作成した書類の提出
- 新しいナンバープレート付与
3と5は住所変更でナンバープレートが変わる場合の過程となり、取り外して持参する必要があります。
125cc以下の手続きとは違い一度でナンバープレートの返納と付与が完了するので、乗ってきたバイクでそのまま帰ることができます。
手続きの流れは同じですが排気量ごとに必要な書類が異なり、自分で用意するものと陸運支局で受け取って記入する書類があります。
軽二輪(126〜250cc)
用意するもの
- 軽自動車届出済証
- 自動車損害賠償責任保険証書(有効期間のあるもの)
- 新住所の住民票(3カ月以内のもの、コピーでも可)
- 印鑑(認印可、シャチハタ不可)
- ナンバープレート(新住所が以前と同じ陸運支局の管轄でない場合)
※「軽自動車届出済証」自賠責保証書と同時に発行されている書類、一緒に保管されていることが多い
陸運支局で受け取る書類
- 軽自動車届出済証記入申請書(ナンバープレートの変更が無い場合)
- 軽自動車届出済証返納届・軽自動車届出書(ナンバープレートを変更する場合)
- 自動車税申告書
小型二輪(251cc以上)
※401cc以上のバイクでも陸運支局や自賠責保険での分類は小型二輪となります
用意するもの
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車損害賠償責任保険証書(有効期間のあるもの)
- 新住所の住民票(3カ月以内のもの、コピーでも可)
- 印鑑(認印可、シャチハタ不可)
- ナンバープレート(新住所が以前と同じ陸運支局の管轄でない場合)
陸運支局で受け取る書類
- 申請書…提出先の陸運支局で購入
- 手数料納付書…申請書購入時に貰える
- 自動車税申告書
【126cc以上】手続きにかかる費用
- 申請書用紙代:100円程度
- ナンバープレート:600円程度…変更が必要な場合
- 251cc以上でナンバーを変更し車検のステッカーを再交付する場合:300円
※書類変更のタイミングで自動車税を支払う可能性もあります
注意:住民票はあらかじめ取得しておく
手続きの際に提出する住民票は新住所の住民票です。
バイクの引っ越し手続きに行く前に住民登録を完了させ、住民票を取得してから陸運支局へ向かうようにしましょう。
手続きに行くのが難しい時は
陸運支局の営業時間は平日8:45〜16:00と、引っ越してすぐに働き始める方にとってはなかなか行きづらい時間帯です。
どうしても自分で行くのが難しい時は以下の方法で対処できます。
代理人に行ってもらう
申請本人の自署押印のある委任状があれば代理人に委託することが可能です。
上記記載の書類に追加して用意しましょう。
※A4サイズが必要となります
※委任項目は「記載変更」と記入します。
また125cc以下の原付バイクを市区町村役所で手続きする場合は、代理人が行う場合でも委任状は必要ありません。
代行業者を利用する
バイクの輸送業者や行政書士事務所で、手続きの代行を承っているところも数多くあります。
料金は各社で異なりますが1〜2万円程度が目安です。
陸運支局に出向く必要はないですが、ナンバープレートを取り外して郵送するなどの手間があるほか準備する書類は同じです。
利用する際は引っ越し前から問い合わせ、しっかり計画を立てておきましょう。
まとめ
今回は引っ越しにおけるバイクの住所変更手続きについて解説しました。
大事なポイントをおさらいします。
- 排気量に関わらずバイクの住所変更は引っ越し後15日以内に行う
- 125ccまでは市区町村役所、126cc以降は管轄の陸運支局
- 排気量によって用意する書類が異なる
- 自分で行くのが難しい場合は代理人や代行業者に依頼できる
今回の記事を参考にして、新しい土地でバイク生活の良いスタートを切りましょう!
安く引っ越ししたいなら無料一括見積りを利用しよう
一括見積りをすることで、業者はライバル業者と競う形となり、安い料金を提示してもらいやすくなります。
無料でできるし、3項目入力するだけで簡単に見積りできます。
「大量の電話がくるんじゃないか?」と心配であれば、一括見積りを利用した体験談も記事にしているので参考にしてください。