家のものを一斉に運び出す引っ越し。
特に洗濯機などの大型家電は運ぶのも一苦労ですし、まだ使えるけれど新居ではもう使わないという方もいますよね。
その場合、置いていくことは可能なのでしょうか?
「次の住人に使って欲しい」とも考えられますが、その親切心が実は思わぬトラブルに繋がる可能性も。
ここでは、いわゆる「残置物」の対処法と洗濯機をはじめとした大型家電の処分方法をお伝えします。
引っ越し時、洗濯機を置いていくことは出来るのか?
基本的には置いていくことは出来ない
前の住人が置いていったものを総称して「残置物」と言いますが、
洗濯機に限らず、基本的に残置物は認められていません。
まだ使える状態だったとしても、荷物は全て運んだ状態で引き払うようにしましょう。
また、残置物の処分費用も借主が負担することが規則です。
どうしても置いていきたい場合は大家さんに相談
大家さんによっては残置物を許可してもらえることもあります。
ただし、次の入居者が使うことを希望しなかった場合には
クリーニング代として処分費用を敷金から引かれてしまう可能性がありますので注意しましょう。
なぜ置いていっては駄目なのか
残置物の所有権は管理者となる
残置物の所有権は次の住人ではなく物件の管理者である大家さんに移ります。
大家さんは次の住人に残置物であることを説明する義務が生じ、
使っていて故障した場合は責任を負う形になります。
大きな負担にもなりますので、残置物は歓迎されないことが多いのです。
次の住人が勝手に処分することもNG
先ほども述べたように、残置物の所有権は管理者です。
よって次の住人が使わないと判断した時に勝手に処分することは出来ません。
管理者に確認してからであれば可能な場合もありますが、
自分が置いていったことで知らない人に手間を取らせるのは何だか心苦しいものです。
黙って置いていった場合
所有権が以前の所有者のまま残ってしまう
自分が退去して手放したつもりでも、管理者が把握していなければ所有権は以前の所有者に残っている状態です。
その残置物にトラブルが起きた場合は、以前の所有者である元の住人に責任が生じます。
退去した後であるにも関わらず支払い等を請求され、思いがけない出費となる可能性もあります。
信用問題に関わる
上記のようなトラブルに繋がるだけではなく、黙って置いていくのは大家さんを裏切ることにもなりますので信用を落としてしまいます。
このような事態を避けるためにも、私物を置いていきたいと考えた場合は必ず大家さんへ相談しましょう。
残置物についてはこちらの記事でも詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。
ゴミをそのまま置いて引っ越しをしてしまったら・・・お金を請求され大変な事に!
洗濯機の主な処分方法
ここまで、洗濯機を置いていくリスクについてお伝えしました。
それでは、洗濯機を処分するためにはどのような方法があるのでしょうか?
家電リサイクル法に従って処分する
- エアコン
- テレビ(ブラウン管式・液晶式・プラズマ式)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
以上の家電は粗大ゴミとして捨てるのではなく、リサイクルする事が家電リサイクル法で定められています。
リサイクル料金は毎年改定されていて、2021年現在は2,530〜3,300円が目安となっています。
リサイクル業者に引き取ってもらう
一番ポピュラーな方法は、最寄りのリサイクルショップに引き取ってもらうことです。
状態の良いものであれば商品として値段が付き、買取り金額がもらえるケースもあります。
大抵のリサイクルショップは自宅までの引き取りサービスや、運搬用のトラックの貸し出しサービスを行っているので
大きな洗濯機でも無理なく運び出す事が出来ます。
ただし年式やメーカーなどによっては値段が付けられなかったり、そもそも引き取ってもらえなかったりする事もあります。
値段が付かない場合はそのまま回収ではなく、リサイクル料金が発生してしまうのでまずは見積もりした後に検討してみてもいいかもしれません。
買取り基準はお店によって違うのでまずはいくつかのお店に目星をつけて電話で確認してみましょう!
ジモティーで探している人に譲る
ご近所同士で新たな持ち主を探す事ができるアプリ「ジモティー」を活用するのもおすすめです。
値段をつけて販売するだけではなく無料で譲る事も可能ですので、とにかく次の引き取り手を決めてしまいたい!という時に有効です。
また、ジモティーは貰い手側が車などで直接引き取りに来てくれるケースが多いことが特徴です。
わざわざ届けに行くことや、発送の手続きが不要なのが嬉しいですね。
とはいえ、全く知らない人を自宅に入れるのはお互いに不安だと思います。
すぐに渡せる状態で玄関先くらいまで出しておく配慮はあったほうがいいでしょう。
フリマアプリで売る
年式が新しく状態の良いものは、フリマアプリを利用することで高く売れる可能性が高いです。
アプリ内の相場を調べ、損のない値段設定にするのもコツです。
紹介文には、年式や品名の基本的な情報はもちろん付属品や現在の状態、使用頻度、傷などもあれば偽りなくしっかり記載しましょう。
フリマアプリの場合、発送をするケースもありますので送料や発送方法も事前に調べておく必要があります。
メルカリではこのようなサービスも展開しているようです。
梱包や設置まで行ってもらえるのはかなり心強いですね!
家電量販店の下取りサービスを利用する
新しく洗濯機を購入した場合は、そちらで下取りを同時に行ってしまうのがスムーズです。
新しく購入をしていない場合でも、各店で引き取りの取り組みは行っておりますのでまずは問い合わせてみましょう。
掛かる費用はお店によって変わりますが、
基本的にはリサイクル料金+収集運搬料という場合が多いようです。
一括見積りをすることで、業者はライバル業者と競う形となり、安い料金を提示してもらいやすくなります。
3項目入力するだけで簡単に見積りできます。
特に目立つ汚れが見当たらないのに、洗濯槽の中からカビの臭いがしたり、洗濯物が黒く汚れてしまったりしませんか?
それは分解しないとわからない汚れが洗濯機にあるからです!
引っ越しの掃除のついでに洗濯機もプロに掃除してもらいましょう。
ユアマイスターなら、審査に通過したプロの中から自分に合った業者さんを探せますよ。
洗濯機を手放す際の注意
付属品が揃っているかを確認
洗濯機の付属品は
- 洗濯機本体
- 排水ホース
- 給水ホース
- 糸くずフィルター
- 保証書、説明書
これらが購入時から付属されている付属品です。
売る、譲る場合には必ず付属品もセットにしましょう。
リサイクルショップでは付属品がなくても引き取ってくれるかもしれませんが
その分価値は下がってしまいます。
また、保証期間内であれば保証書があると故障の対応もしやすいため次の持ち主に喜ばれます。
清掃と水抜きを行う
リサイクルショップなど業者に引き取ってもらう場合は、業者側で丁寧な清掃を行います。
そのため、持ち主は軽く水拭きする程度で大丈夫です。
フリマなどでお客様に直接譲る場合は、業者ほどの本格的な清掃は難しいので
次の持ち主が快く使い始められる気遣いが必要です。
洗濯槽洗浄、糸くずの撤去などできる範囲での清掃を心掛けましょう。
洗濯槽洗浄の方法は取扱説明書、もしくはこちらを参考にしてみて下さい。
日立の家電品Q&A:洗濯槽のお手入れ方法(槽洗浄コース)について知りたいです。
また、水抜きに関しては以前にも当サイトで紹介しております。
外してはいけない部品についての注意事項もございますのでぜひご覧下さい。
確認しないと大水害の危機も?!引っ越しの時に必要な洗濯機の水抜きって何するの?
引っ越し業者に頼らない!洗濯機の取り外しを自分で行う方法と注意点
まとめ
- 洗濯機をはじめ、引っ越し時の残置物は基本認められていない
- どうしても置いていきたい場合は必ず大家さんに相談する
- 残置物の所有権は大家さんにある
- 次の住人が勝手に処分する事はできない
- 不要な洗濯機は家電リサイクル法に従って処分しよう
今回は引越しで不要になった洗濯機の対処法についてご説明しました。
粗大ゴミに回せない洗濯機は、処分の際にどうしても手間がかかってしまいます。
しかし、置いていった後にトラブルが起こるかもしれないと考えると
正しい方法で対処しておくことで、後々気持ちが楽になると思います!
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「大量の電話がくるんじゃないか?」と心配であれば、一括見積りを利用した体験談も記事にしているので参考にしてください。
洗濯機の設置が不安ならプロに任せよう!
重い洗濯機を置くだけでも大変なのに、水を使う家電なので、自分で設置すると水漏れしないか不安だったりしませんか?
実際、設置がうまくいっていないと、使っている時に動いたりしますし、マンションやアパートなどで最悪の場合、水漏れで下の階にも被害が出て、百万円単位の修繕費を請求されてしまうことも。
だからこそ、洗濯機の設置に少しでも不安があるなら、多少お金がかかってもプロに任せちゃいましょう!
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満足できなかった場合でも、再施工の保証や補償も用意されているので安心です。
引っ越しの機会に心機一転、洗濯機もプロの手で洗ってもらうのもいいかもしれませんね!
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