「引っ越しの荷造りは、とりあえず全部段ボールに入れちゃおう!」と思ってはいませんか?
しかしながら、中には段ボールに入れなくて済むものもあり、
うまく仕分けることで荷造りを省略することができます。
また、何気なく段ボールに入れたものが実は入れてはいけないものだった!
という場合もあり、荷造りの際にはそちらも意識する必要があります。
そこで今回は、以下の3つの視点から荷造りの注意点についてお伝えしていきます。
- 段ボールに入れなくていいもの
- 段ボールに入れてはいけないもの
- 段ボールに入れない方がいいもの
賢く確実な荷造りをするためにも、ぜひ参考にしてくださいね!
段ボールに入れなくていいもの
以下のものは、段ボールに入れずにそのまま運んでもらうことができます。
あらかじめチェックして、労力と段ボールの節約に繋げましょう!
衣装ケース
衣装ケースはそのまま運べるため、中に収納している荷物を段ボールに入れ替える必要がありません。
引き出し口が開きやすいので、養生テープなどで固定するようにしてくださいね。
ただし、壊れやすいもの、こぼれやすいものを入れている場合は移し替える必要があるので気をつけましょう。
すでに箱の形状になっているもの
箱の形状になっているものはそのまま運ぶことができるため、
段ボールに入れ替える必要がありません。
購入時のパッケージが残っている場合は、その箱を利用するのも良いでしょう。
箱の口が開きやすくなっている場合は、衣装ケースと同様に養生テープなどで固定する必要があります。
しかし、靴箱のように一つ一つの箱が小さく、数も多い場合は、
段ボールに入れて一括で持ち運ぶ方が効率化できる場合があります。
靴の引っ越しについてはこちらの記事でも解説していますのでご覧ください。
段ボールにそのまま入れるのはNG !?引っ越しで靴を運ぶ時の注意!
段ボールに入りきらない大きな家電
冷蔵庫や洗濯機などの大きな家電も、段ボールに入れる必要はありません。
家電の中でも比較的コンパクトな電子レンジは段ボールに入れるかどうか迷いどころですが、
精密機械なので段ボールに入れてしっかり梱包するのがおすすめです。
電子レンジの梱包についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
引っ越しで電子レンジはどうする?梱包から処分までを徹底解説!
引っ越し先でそのまま使用する家具
メタルラックや小さい机、椅子などそのままの状態での運搬に問題がない家具については、そのまま運ぶことができます。
しかし、ベッドをはじめとした大型の家具は分解して運ばなければいけません。
引っ越し業者に分解をお願いする際の注意点など、
ベッドの引っ越しについて、詳しくはこちらの記事でも解説しています。
困った時はプロにお任せ!引っ越し時のベッド分解・組み立てのすすめ
また、家具は基本的に段ボールに入れる必要はありませんが、
運搬中のスレやキズを考慮する場合は補強しておくのが安心です。
大きなスポーツ用品など、段ボールに入りきらないもの
例えば、ゴルフクラブや野球のバットなどは段ボールに入りきらないのでそのまま運ぶことができます。
スポーツ用品以外では、物干し竿や自動車のタイヤなどが該当します。
こちらも家具と同様、運搬中の衝撃を考慮する場合はエアキャップ(プチプチ)などで補強しておきましょう。
引っ越し業者が専用の箱を持ってきてくれるもの
引っ越し業者の中には、洋服をハンガーのまま収納できる資材や、
食器をそのまま入れられる資材を貸し出しているところがあります。
アート引っ越しセンターのエコ楽ボックスなどがその代表です。
段ボールに入れ直す必要がないほか、新居でもそのまま収納できるのはとても便利ですよね。
ただし数に限りがありますので、入りきらない分は梱包する必要があります。
あらかじめ、どれくらいの収納が可能かを必ず確認しておきましょう。
エコ楽ボックスについてはこちらの記事でも紹介しています。
短期準備期間の引っ越しで使う、梱包資材5つと道具3つ+時短アイテム!
段ボールに入れてはいけないもの
次に、引っ越し約款を基準に「引っ越しの荷物に入れてはいけないもの」をまとめました。
これらを段ボールに入れて、紛失や破損、トラブルが生じた場合、
引っ越し業者は責任を取ることが出来ないとされているので気をつけましょう。
貴重品
現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳、パスポート、キャッシュカード、印鑑などの貴重品は自分で持ち運びましょう。
当然のことのようですが、現金やキャッシュカードはともかく、
通帳や印鑑などの普段身に付けないものは荷物としてまとめてしまいそうですよね。
荷物の紛失などがあった場合のことも想定することが大切です。
火薬類やガスボンベなどの危険物
他の荷物に損害を与える恐れのある危険物もNGです。
カセットコンロのガスボンベや石油ストーブの灯油など、危険物は意外と生活の身近なところに存在しています。
荷造りの際に、中身が入っていないか今一度確認しましょう。
植物
特別な管理が必要な植物の受け入れも、引っ越し業者は拒否することが出来ます。
あくまでも規則上なので、中には大きさや種類によっては受け入れてもらえる場合がありますが、
輸送中のトラブルについては保障外となるケースがほとんどです。
依頼する場合は、事前にしっかり相談しておきましょう。
動物
ペットを段ボールに入れて運ぶ方はいないと思いますが、
段ボールでの動物の輸送は行っておりません。
一緒に引っ越し先に向かうのが一番安心ですが、
自力での輸送が難しい場合は専門業者への依頼も検討してみましょう。
引っ越し業者の中にはオプションでペット輸送の依頼を行っているところもあるので、
それをポイントに引っ越し業者を選ぶのもおすすめです。
愛犬との引っ越しについてはこちらの記事も参考にしてくださいね。
ペットと引っ越し!愛犬のストレスを最低限に抑えるようにするには?
また、専門業者に依頼する場合、犬・猫は比較的受け入れてもらいやすいですが、
ハムスターや鳥などの小動物やアクアリウムは選択肢が狭まるので気を付けましょう。
アクアリウムの引っ越しについてはこちらの記事をご覧ください。
骨董品・美術品
高価な骨董品や美術品も、輸送中の保証ができないために拒否できるものの一つです。
こちらも植物と同様に、引っ越し業者によっては受け入れているところもありますが、
黙って段ボールに入れることはせず、事前の相談を必ず行うようにしましょう。
また、引っ越し業者ではなく宅急便や、美術品の専門業者に依頼する手もあります。
いずれの方法にせよ、高価な美術品や骨董品の輸送を依頼する場合は運送保険をかけておくのがおすすめです。
自分で加入することもできますが、それぞれの業者に依頼する際に提案があるはずなので、
よく説明を聞き自分に合った保険を選びましょう。
また、骨董品・美術品を複数点所持している場合でも、
保険は一点ずつ加入する必要がありますので気をつけてくださいね。
変質する恐れのある食品
生ものや溶けやすい食品も、品質を維持できる保証がないため、
引っ越し業者の荷物として運ぶことはできません。
食べ物は引っ越し前に消費してしまうのが基本です。
どうしても消費しきれなかった食品は自力やクール便で運ぶ事になります。
一方、常温保存が可能な調味料などであれば段ボールに入れて運んでもらうことが可能です。
引っ越すのに冷蔵庫の中身が残ってる!クーラーボックスで運ぶコツ!
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段ボールに入れないほうがいいもの
引っ越し約款で決められてはいませんが、
段ボールに入れてしまうことで困る可能性があるものもあります。
段ボールに入れることはすなわち「すぐには取り出せない」「探し出すのに時間がかかる」ということになりますので、
すぐに必要なものは慎重に見極める必要があります。
鍵類
鍵と名のつくものは入れないことが懸命です。
特に新居・旧居の鍵をうっかり入れてしまった場合、一度閉じた段ボールを一つずつ開けて探す事にもなりかねません。
そのような事態にはならずとも、小さい鍵がそのまま入ってしまった場合は荷解きで探し出すことも困難になります。
必ず貴重品と合わせて自分で持っていくようにしましょう。
リモコン類
引っ越し後は早めに電気機器の初期設定や動作確認などを行う必要があるので、
リモコンはすぐ取り出せるに越したことはありません。
その際、リモコンがどの箱に入っているのかがわからないと、
それだけで時間がかかってしまいます。
リモコン類を小さな箱にまとめてわかりやすく工夫したつもりでも、
段ボールの数が多いと意外と見つけるのが大変なので、可能であれば手持ちがおすすめです。
段ボールに入れずに、手持ちにした方がいい生活用品
生活用品は段ボールにまとめるものではありますが、
万が一、引っ越し業者のトラブルや遅延で当日に荷物が届かなかったり、
思ったように荷解きが進まなかったりした場合に備え、
ある程度の生活用品を手持ちにしておくと安心です。
手持ちで持っていく生活用品リスト
- 充電器
- トイレットペーパー 1〜2個
- タオル
- カーテン…荷解き前でも中が丸見えの状態を避ける
- スリッパ…荷解きや搬入のホコリで床は意外と汚れている
- 最低限の掃除用具
- ゴミ袋
- 1〜2日分の着替えや洗面道具(トラベルセットなどを活用)
これらはあくまで基本的な一覧となりますので、
引っ越し当日・翌日の動きを想定して、
すぐに必要なものはキャリーケースなどに入れて別で運ぶのがおすすめです。
洋服やぬいぐるみも段ボールに入れよう
段ボールに入れるとかさばる洋服やぬいぐるみは、
段ボールよりも大きなゴミ袋などに入れてしまった方が、荷造りの効率はいいように思います。
自力で引っ越しをするのであれば問題ありませんが、
引っ越し業者を利用する場合は、断られると考えて間違いないでしょう。
段ボールであればトラックの中で効率よく積み重ねることができますが、
袋に入った荷物は安定しないので積み重ねが難しくなります。
また、袋に穴が空いて汚れるなどの事態も想定されるため、
引っ越し業者によってはその場で段ボールに入れるように言われるケースもあります。
段ボールに入れられる荷物は必ず段ボールを利用するようにしましょう。
迷ったらすぐに引っ越し業者に確認する
当日や運搬中にトラブルとなるよりも、事前に確認しておいたほうがお互いに安心ですよね。
もし、荷造りをしていて段ボールに入れていいのか少しでも迷った場合は、
依頼している引っ越し業者にすぐに相談しましょう。
訪問見積もりをしてもらい、実際に家具や荷物を見てもらいながら指示を仰ぐのもおすすめです。
まとめ
今回は引っ越しの荷造りにおいて、
段ボールに入れなくていいもの、入れてはいけないもの、入れない方がいいものについてお伝えしてきました。
以下のもの関しては、段ボールに入れなくても問題ありません。
- 衣装ケースやすでに箱状になっているもの
- 運搬上問題のない大きさの家具
- 大きな家電
- 段ボールに入りきらないもので引っ越しの荷物として認められているもの
- 引っ越し業者が梱包資材を貸してくれるもの
ただし、ベッドなどの大きな家具は分解を要する場合があるので、事前に確認しておきましょう。
段ボールに入れてはいけない貴重品、危険物、動植物、美術品・骨董品、変質の恐れがある食品においては、
「品質に関してはあくまで自己責任である」
「たとえ短時間であっても、自分の荷物を人に託す際はそれなりの緊張感を持つ」
ということを忘れず、誤って入れてしまわないように気をつけましょう。
荷物が全て無事に引っ越し出来るよう、今回の記事を参考にしていただけましたら幸いです。
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